子供の合唱コンに行ってきました。

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9月に入ってもまだまだ暑い日が続きますが皆様如何お過ごしでしょうか。私は未だに平日の休みが取れませんが現場仲間に協力して頂き、中学校の合唱コンクールに行ってきました。昨年はコロナ禍で中止になりましたが今年は規模を縮小しての開催となりました。なので保護者は1家族1名各学年で入れ替え制でした。

舞台は市が運営す会館の大ホールですのでかなり広いです。ここはまだ子供が生まれる前嫁さんとジャズシンガー綾戸千絵さんのコンサートに行った思い出のホールでした。

うちの子は一応ピアノを小学校4年生から習っていますが最初の3年位は全くやる気が無く(自分からやりたいと懇願したくせに)普段はおろかレッスン当日もぶっつけ本番で行くほどの強者です。挙句の果てには私が叱ると先生が優しすぎるからと言い訳する始末。

小学生の頃は本人も「辞めたい辞めたい」言ってましたが習うとき絶対に続けるとの約束ではじめたので、そこは私も譲りませんでした。「練習しなくてもいいからとにかく続けなさい」と子供に言い続けました。なぜそこまでして言い続けるのか。それは私も小学生のときピアノを習い始めたのですが些細な理由ですぐに辞めてしまいずっと後悔していたからでした。

自分自身が1番悪いのですが周りの大人がもっと叱咤激励してくれればと。甚だ身勝手な考えですが子供なんて単純ですから褒められたらモチベーション上がりますし親から絶対辞めるなと叱られたら諦めて続けたりもしますし。要は大人がうまいこと子供の気持ちを誘導することも必要なのではないかと思います。なんでも子供の気持ちを尊重すると悪知恵の働く子はそれをうまいこと利用して大人をコントロールしようと企むので(うちの子)

幸いピアノの先生は優しすぎるくらいのびのびと指導してくれたのでうちの子もレッスン自体は楽しく続けられることができました。

中学校に入った位から少しずつピアノが好きになり練習も楽しくなってきたみたいで、そのせいもあり上達してきました。そして転機が訪れます。2年生になって3年振りの合唱大会でピアノの伴奏者に抜擢されました。クラスにピアノを習ってる子がおらずうちの子に白羽の矢が立ちました。

自分の実力もかえりみずここぞとばかり二つ返事で引き受けました。後にピアノの先生から曲の難しさを指摘されて今さらながら軽い気持ちで返事をしたことを後悔する始末。良くも悪くも楽天的な性格なのは間違いありません。

それからというもの、毎日ピアノに向かうようになりました。そんな姿は今まで見たことがありません。「自分の家にピアノがあるのは恵まれているなぁ」と今更ながら感謝されました。もともと嫁さんがピアノが好きで子供の頃から慣れ親しんできたみたいなので、また私も前述の通りなのでボーナス3回分投入して購入しました。なのでピアノは親の趣味という認識が刷り込まれてたのかもしれません。子供が幼少の頃はピアノにあまり興味を示さなかったのでした。

実は私も現在ピアノを習っております。子供の先生とはまた違う先生でして大人の生徒さんも沢山おられる教室です。生前嫁さんのリハビリを兼ねて夫婦で通ってました。この方以前は中学校で音楽の教師をされていたそうでうちの子の学校の先生の事も知ってらして世間は狭いなぁと。教育のプロフェッショナルなので嫁のリハビリを兼ねたレッスンも快諾されて大変お世話になりました。

嫁さんの縁もあって何度か先生のところに連れてきたこともあって今回夏休みに特別レッスンを快く引き受けてくれました。

週に1回先生の指導を受けるごとにメキメキと上達していくのが素人の私でも分かりました。先生も昔の合唱コンを思い出すのか、かなり熱が入っているご様子でした。なんかピアノ教室というよりか中学校の先生と生徒みたいで見ている私も懐かしくなりました。私も中学校の頃ピアノが忘れられなくて放課後音楽室に忍び込みピアノ弾いていたら音楽の先生に見つかって怒られると思ったら逆に褒められた思い出があります。わりと引っ込み思案なタイプだったので。余談ですが。

さてうちの子は大勢の方からの支援を受けて本番を迎えました。前日はあまり緊張していない様子で大好きなアニメを見ていました。こっちの方が焦ってしまい「練習しなくていいのか!」となじると「さっき少し練習したし。今さらジタバタしてもしょうがない」という返事。小心者の私と真逆の性格が羨ましく思います。しかしながら後は本人を信じる以外ありません。弾くのは当人なので。

慌ただしく職場をあとにしてようやく会場に着きました。ここは市営図書館等も併設していて昔は家族でよく訪れていたところです。私よりも先に何人か保護者の方が来ていました。エントランスの扉の向こうから1学年の合唱が聞こえてきます。そして大きな拍手が。なんだか段々私の方が緊張してきました。検温と手指の消毒後、重厚な扉が開かれいよいよホールの中へ。

広いホールの中には既に大勢の生徒たちが右往左往していました。そして奥にはステージが薄明かりに照らされて出演者たちを待っています。「こんな大きな舞台で演奏するのか」私が子供の立場だったら緊張してお腹が痛くなってるかも、こころの中でつぶやきました。

割と早めに来れたので良い席に座れました。私には演奏動画をしっかり撮るという使命があるので。

アナウンスが入り最初のクラスのピアノ伴奏が始まりました。子供の小学校の同級生です。うまいです。かなり上級者です。厳しい教室に通っていると子供から聞いたことがあります。そしてコーラスが入りました。まとまりが良くピアノが合唱を引き立たせてました。「こんな風に弾けるのだろうか」少し不安になりました。「がしかしうちの子にはうちの子の持ち味がある。信じよう!」自分に言い聞かせました。大きな拍手。

次のクラスも落ち着いた合唱でピアノ伴奏も上手でした。流石に伴奏者に選ばれるだけあって皆高レベルを保っていました。そしてうちの子のクラスの前の伴奏者は小学校時代から有名なピアノ男子の登場です。彼の演奏技術はずば抜けていて高学年のとき先生の代わりに伴奏していたほどでした。

今回の彼の演奏は流石に格の違いを感じずにはいられませんでした。自信に裏付けられた力強いタッチ、安定感、そしてコーラスを引き立たせられる抑揚。周りの保護者たちも皆絶賛していました。またしても大きな拍手喝采。「ああこの順番はやりにくいだろうなぁ」こころでため息をつきましたが「父親の俺がそんなんでどうする!大丈夫、我が子を信じよう。」一人心の中で葛藤してました。

そしていよいよ我がクラスの登場です。アナウンスと共にクラスメイトが舞台中央に並んで行きます。うちの子はステージ左端のピアノの前で椅子の高さを調整したり楽譜をいじったりしてます。「流石に緊張しているのか?落ち着けよ、リラックス、リラックス」私の方が心臓がドキドキしてきました。「とにかくしっかり動画に納めないと。」自分のミッションに集中しようと思いました。そのほうが落ち着くので。

クラス紹介の後、友達の指揮者が腕を振りかぶるとクラスメイト勢員楽譜を構えました。そしてピアノのイントロが始まりました。流れていく様が難しいフレーズでレッスンで苦戦していた個所です。先生に就いて何度も繰り返し練習しました。まあまあスムーズに弾けました。そして導入部分、明るく軽やかな和音でコーラスにつなげます。「良いです、良いです、いい感じです」心の中で呟きます。

子供も絶賛したソプラノパートの透明感のある伸びやかな出だし、そしてリハーサルでは照れていたのか男子のパートが力強くハーモナイズしました。我が子もそれに呼応するかのようにメリハリの効いたバッキングで応えます。「いいぞ、いいぞ、凄くいい!」私は叫びました(心の中で)

子供の伴奏は家でも先生のレッスンでも何度も聞きましたが、合唱が入ると本当に素晴らしいのでした。そもそも曲がいいのですが若い人たちが男子も女子も力を合わせてハーモニーを創り上げ今まさに表現していることに感動しました。「今まさに音楽の渦のなかにいる、なんて幸福な気持ちだろう」大袈裟ではなく本当にそう感じました。

間奏のソロパートも堂々と弾き切って感動のフィナーレへ。美しくも切ない静かなハーモニーで幕を閉じました。静寂そして大きな拍手の渦が。見るまでは泣いてしまうのではないかとハンカチを用意していましたが喜びの方が勝ってました。「天国のお母さんが見守ってくれたんだね」一人呟きました。

帰ってきた我が子に今日の感想を聞いたところ、あまり緊張しなかったとのこと。本当に肝が座っています。末恐ろしです。

皆様如何でしたでしょうか。私自身も子供の頃から音楽が一番好きで、また今回縁あって子供も思い出に残るいい経験をさせて頂いたので記事にしました。

音楽に限りませんが一生通じて取り組んでいける何かがあれば、とても充実した人生が送れるのではないかなぁと最近頓に思うのでした。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

今回は特別企画「子供の合唱コンに行ってきました。」をお送りしました。これからも子育てについてなど日々の生活に関しても日記にしていきたいと思いますのでよろしくお願いしまーす。

サニーでした~。

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